白谷通信 小寒の頃

 屋久島の正月は行事が多いです。とくに7日は鬼火焚き、七草(子供の七五三の祝いと同じようなもの)、門まわりなどがあり、文字通り、七日が過ぎると一通り正月イベントが終わり、日常に戻るかんじがします。

モッチョム岳山頂より

 冬、島の中央に山がそびえる屋久島では南北の気候差が一番くっきりする季節です。北風が直接当たる北部は天気も悪く、寒いのですが、山が風をさえぎってくれる南部は晴れの日が多く、わりと暖かい日が多いのです。高度による気候差とともに、南北での気候差。「日本の縮図」と呼ばれる所以です。

  北部は台風に近いくらい風が強く、海が荒れます。船の欠航が増えるのもこの季節。食料品などが入ってこなくなるので、船の欠航は日常生活に大きな影響を与えます。
鬼火焚き
荒れる海